サークル選び(3)

 そういえば,なんだかサークルの全体のLINEやTwitterがうるさいとおもっていたら,今丁度新入生が入学する時期だった.新歓が始まって在学生はその対応に追われているのだ.新入生はこれから期待に胸を膨らませて大学に入学するのだろう.大いに学生生活を楽しんでほしい.少なくとも高校生の頃よりは自由もあってたのしいはずだ.

 私の入った2つのサークルはどちらもいたって普通の新歓だった.サークルの体験会のようなものがあり,そのあと食事会に行くのだ.食事会といってもファミレスのようなものだ(もし良いお店とかだったら上級生の財布が空になる).そこで話す…のだが,コミュ障ばかりで話すことがない勉強に関して熱心な東大生たちは授業何を履修してるとか,この授業が楽だとか,入試の点数の開示はまだか,だとか,開示されたらされたで何点だった,みたいな話ばかりしていたような気がする.要するに話すことがないのだ.これは新入生はともかく,上級生がキツい.何か話さないと,と思うんだけども「彼氏・彼女はいるの?」などと聞くのは野暮だし,結局無難なところに落ち着く.結局初対面の人とお酒も飲まずに好きに話せ,といわれても難しいのが実情だ.

 であるから,新入生も,テント列やら,新歓やら,メーリス(今も使ってるのかな~メーリス全体に返信するうっかりさんをよく見かけたものだ)やらでいろいろ思うところもあると思うが,上級生も大変なので大目に見てあげてほしいし,さらに上の学年の人たち(老害)は新歓につかれる後輩たちを労わってあげられるといいな,と思う.

 さて,サークルに入ると,その内部で恋人ができやすい.夏くらいには一巡した感もでてくると個人的な肌感がある.東大女子には「イチョウ伝説」(だった気がする)なるものがあり,駒場キャンパスのイチョウの木の葉が全部落ちる前(要するに1年生の秋まで)に恋人ができないと,在学中ずっと恋人ができない,というやつだ.言い出した人間は意地が悪いとしか思えないが,この言説は大筋ではあっていると思う.実際大方の女子はそれまでに彼氏をつくる.なんならクリスマスは2人目の彼氏というクソビッチ猛者もいる.

 私も結果から言えば1年生の秋までに彼氏はできた.男女比から考えて当然の結果である.大体の東大女子は彼氏ができる.そうでなければ相当な変わり者か,あえて作っていないだけである.もっともこの彼氏というものが相当な曲者だったのだが…(続く)