サークル選び(2)

 運動系のサークルと文化系のサークルを兼サーすることになった.どちらもその内容にはあまり書かないが,そこまで派手なサークルではない.世にいう「ヤリサー」だとか「飲みサー」だとかそういう類のサークルは少なくとも東大にはほとんどないと思う.割と,これだけ大学や社会から厳しい目のある現在においては過去の産物であり,かつもはや空想上の産物ですらあるのかもしれない.

 話はそれるが,飲まされて救急車騒ぎ,だとかそういう系の事件などは聞かない.大学生の飲酒にまつわる事件が社会問題化したことで,今では入学時や長期休みの前後できちんと大学当局からの注意喚起が行われている.その成果もあってか,いまではほとんど新歓の時期に表立って酒飲んではしゃぐというのはみられなくなっていると思う.少なくとも東大で普通に生活していて,酒を断れない,だとかそういう危険な目にあうことは,ほとんどないと言っていい.

 私のサークルもどちらも酒をあまり飲まない.合宿やイベントごとの打ち上げなどではたくさん飲むし,独特のコールのようなものもあるが,そういうときだけである.それもそこまで危険なものではないし,ダメそうだったら普通にみんな自制したり止めたりする.そういう意味では非常に安全になっているのだ.

 話を戻す.私の属したサークルも男女比率の偏りは例外ではない.無論理科一類の比率の偏りほどではないのだが,やはり男が多い.それは仕方のないことだろう.女子としては自分が大切にされるということであるから悪いことばかりではないはずだと受け入れるしかない.男にとっては大変かわいそうなことなので,本当にかわいそうだと思うし,非常にかわいそうだ.

 本拠地は駒場だ.というか大体のサークルの拠点は駒場だ.東大の独特な面でもあると思うが,二年生後半若しくは三年生でほとんどの人は本郷に所属が変わるのでこのせいで三年生はサークルに参加しづらくなる.だからサークルに現役バリバリで参加できるのは最初の二年間であるのが通例らしい.もっとも本郷拠点のサークルもあるし,インカレなどに入ればそうでもないが.

 さて,大学生というか若い人というのは,だいたい関心ごとが一個に決まっていると考えている.恋愛だ.みんな恋愛というか男女の話が大好きだ.私もその一人だ.私は女子高出身だったし彼氏もいなかったので,やはりサークルには多いに期待をよせていた.結果として私は彼氏をサークルで…といいたいところだが,なかなか複雑なところがあるのでそこについてはこれから書いていきたい.